季節の植物

四季の移ろいを、静かに庭に重ねる。

四季を庭に迎える

一つの季節だけ美しいのではなく、春から冬までそれぞれに表情が変わる植栽を選びます。

桜と新緑の始まり

冬の間に眠っていた木々が芽吹き、淡い色が庭に動きを与えます。大きな花ではなく、控えめな花や若葉の色を大切にします。

  • ソメイヨシノやヤマザクラ(小〜中木)
  • イロハモミジの若葉
  • サツキやツツジの花

緑陰と静かな涼

深い葉陰がつくる影と、風が通る道を意識した配置で、暑い季節にも心地よい場所になります。

  • ケヤキやイチョウ(日陰をつくる大木)
  • アジサイやフジの花
  • 常緑のヒイラギナンテンやカクレミノ

紅葉と実りの色

木々が色を変え、落ち葉が地面を覆う。秋の光の中で、庭の輪郭がよりはっきりと見えます。

  • イロハモミジ・オオモミジ
  • ナンキンハゼやハナミズキの紅葉
  • ヒガンバナやススキの穂

枝ぶりと雪の静けさ

葉を落とした木の姿が美しい季節。雪が積もる日も、庭は静かにその存在を主張します。

  • 常緑のソヨゴやヒイラギ
  • コハウチワカエデの細い枝
  • 雪に映える白い幹のシラカバ

植物を選ぶときに考えること

その土地の日当たり・風通し・土の性質をまず見ます。派手な花より、葉の形や冬の枝ぶり、成長の仕方を重視します。

過度な手入れを必要としない品種を選ぶことで、庭が長く自立して美しくあり続けることを目指します。

私たちがよく使う植物

住宅の小さな庭で、長く付き合える品種を中心に。

イロハモミジ

春の若葉、秋の紅葉、冬の枝ぶり。すべての季節に表情がある。

日陰でも育つ

ケヤキ

大きな日陰をつくり、夏の暑さを和らげる。落葉後の姿も美しい。

根が広がるので配置に注意

サツキ

初夏に花を咲かせる。刈り込みにも強く、小さな空間に適する。

半日陰向き

ヒイラギナンテン

常緑で冬も緑を保つ。赤い実が秋から冬にかけて美しい。

手入れが少なく済む

ソヨゴ

常緑の小木。葉が小さく、細やかな印象を与える。

鉢植えでも育てやすい

ススキ

秋に穂を出し、冬の風に揺れる姿が美しい。土壌改良が少なく済む。

風通しの良い場所で

植物は「置く」のではなく、「育てる」ものです。
最初の数年は根付きを見守り、徐々に自然の力に任せていく。その過程も庭の一部だと考えています。